31 :名無しさん@お腹いっぱい。 2007/10/08(月) 14:39:14
「君にひとつだけ不満がある」
帰宅し着替えた俺は、魚を焼いてる嫁の背中に
その言葉をカウンター越しに投げかけた。

「んー?いきなり何?もうちょっとでできるから待ってよ」
かまわずに続ける。
「飯作ってる今だから言っておきたいんだ」

今から言おうとする言葉に俺の嫁がどのような反応を起こし、
どう行動を起こすか、を予測すると俺にとって不利な場所に嫁はいる。
「君の作る飯は、そのちょっとマズいんだ…」

結婚してからの想いをありったけ乗せたこの直球は、
どう受け止められるのだろうか。
この嫁の返す球は、どこのご家庭にもある
「鋭利な何か」の可能性は恐ろしく大きい。

…大丈夫、備えはきちんとしてある。心の中でそう呟くも、
心臓は縮み上がり、脈のリズムが加速していくのが分かる。
「…よく聞こえなかった。もう一度言って」

聞こえなかったハズにしては、言葉に凄みがある…!
だからといって、このまま呑まれるわけにはいかない。
「だから、飯がちょっぴりマズいと言ってるんだよ」

俺と妻との間にある沈黙の空間が怖い……魚を焼く音とテレビが鳴らす
「ぅおいしぃー」と言う音は別世界から聞こえてくるかのようだ。
岡村はんの声が部屋を占領し続ける中、
何時終わるともしれない沈黙を緊張しながら、嫁の反応を待つ。
ガタッ…

急に嫁は足の力が無くなったかの様に、床へとしゃがみこんだ。
「お、おいどうしたんだよ!?」

俺の予想していた行動とはかけ離れた嫁の動作に、迂闊にも
駆け寄り、嫁の肩に手をかけた瞬間、

(省略されました・・全てを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)
32 :名無しさん@お腹いっぱい。 2007/10/08(月) 15:07:31
十分笑ったからもういいやw
33 :名無しさん@お腹いっぱい。 2007/10/08(月) 15:37:30
空気が抜けたんだな
34 :名無しさん@お腹いっぱい。 2007/10/08(月) 15:50:01
ワッフノレ ワッフノレ
35 :名無しさん@お腹いっぱい。 2007/10/08(月) 16:07:08
嫁が顔をこちらに向け、俺の腹部に「光る何か」を持った手を伸ばす!
「ちょっ!?」

鈍い音と衝撃と共に、俺の口から声が漏れた。
慌てて後ろに下がりつつ、俺は衝撃を感じた腹部を見た。
「やっぱり…」

「やっぱり、こうくるって予想してたんだぁ」
嫁は何事も無かった様に立ち上がりにこやかに言う。
俺が何らかの対策を施してると信じての凶行だろうか。
「キミに はじめてを あげるっ!」

そう書かれた、腹に巻かれている雑誌にもらったのは銀色に輝くフォーク…。
まだ包丁じゃない辺りに、嫁の愛情を感じる俺はダメな子。ちなみに前回は菜ばし。
「この異常な行動も分かり合ってるんだな・・・」
そう思うと次第に笑いが噴出してきた。そんな俺を見て嫁も笑い出す。
ひとしきり二人で笑い合って、メシマズについては今日はもういいかって思った。



「ここからが、本当の地獄の始まりだ…」
M字禿の声が、どこからか聞こえた気がした。
既に、中心以外が黒炭になった何か、の火を止め奴は包丁を手に取り…。

秋の夜は終わらない
37 :名無しさん@お腹いっぱい。 2007/10/08(月) 18:14:34
すごく不味いのに「ちょっと不味い」と言われてこの反撃か。
異常者。
38 :名無しさん@お腹いっぱい。 2007/10/08(月) 20:46:55
そのマズイメシを嫁は平気で食うのか?
39 :名無しさん@お腹いっぱい。 2007/10/08(月) 20:53:38
ただの夫婦喧嘩だろ 異常じゃないよ('∀`)?
メシ以外は愛してるしな
>>38
時々泣きながら食う マジカワユス
36 :名無しさん@お腹いっぱい。 2007/10/08(月) 18:03:53
なんだかんだ言って、楽しそうだなw
引用元:http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1191654152/