433: 名無し 23/02/25(土) 15:19:38 ID:bz0N
義父が亡くなってから義母を引き取って同居してたんだけど、
その義母も10年前に亡くなった。
義母は癌の手術をして、転移して又手術して・・・って2年ぐらい闘病してたんだけど
調子のいいときは庭で園芸を楽しんでた。
なので義母が無くなって初めての秋に、義母がちゃんと保存してあったチューリップの球根を
供養のつもりで庭に植えようと思った。
それでいつもチューリップを植えていた庭の一角を掘っていたら小さな缶が出てきた。
中には油紙で丁寧に包まれた手紙と、同じく油紙で丁寧に包まれた薄くて四角いものが入ってた。

先に手紙を読んだ。
それは義母から私に宛てた手紙だった。
「これを見つけるのは私ちゃんだろうと思う」と言う書き出しにクスッとなった。大当たりw
夫も息子も花には興味がない。

そして「一緒に埋めてあるものについては、息子にも誰にも言わなくていい。
私ちゃんにあげる。何かお金に困ることがあったら、これを換金しなさい」と書いてあって
ビックリしてもう一方の包みを開けたら純金の50gのインゴットが5枚。
こんなの見たのは初めてで、“インゴット”なんて言葉もその時は知らなかったぐらい。

そして手紙には「私ちゃんたちが同居を申し出てくれて、こんなに嬉しいことはなかった。
楽しかったよ。ありがとう」って書かれてて涙が止まらなかった。

ただ、いくらの価値があるのかも、それをどうやって換金すればいいのかも知らなかったし、
これって贈与税がかかるのかなとか、あれこれ考えてしまって独り占めは難しかった。
絶対顔に出てしまうし。
それで迷った挙句、夫に手紙を見せてそのまま告白した。

そしたら夫は知ってた。
というか、義母が庭になんか埋めてるのを見ちゃったらしいんだ。

たまたま予定より早く帰ってきたときで、なんとなくコッソリやってるふうだったから
見てないフリを通したけど、その頃既に余命を知ってたものだから
埋めてる場所から推理して嫁に何かサプライズ的に渡そうとしてるのかなとか思いながら
ずっと忘れていたらしい。

夫は、そのまま私のものでいいよって言ってくれたけど
結局私にとっても家族にとっても一番いい使い方をしたくて
息子の大学進学の学費にした。

もっともっと長生きして、園芸を教えて貰いたかったな。
私にはどうも義母のようにきれいに花を咲かせられなくて。

434: 名無し 23/02/25(土) 15:38:01 ID:VCqI
>>433
泣いたー、皆んな良い人
一番大変だったであろう嫁ちゃんに感謝した婆ちゃんが偉い
独り占めしてもいいのに夫に見せる嫁ちゃんの信頼がきれい
知ってた上で探りもせず、そのまま母の意思を尊重しようとした夫が尊い
このしあわせな世界はずっと続く
これこそ婆ちゃんの遺産


引用元:https://ikura.open2ch.net/test/read.cgi/ms/1660523376/